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お掃除係は生き方を決めている【進撃の巨人】【リヴァイ】

第1章 そして調査兵団へ


ハンジ班との立体機動訓練にて


速い、そしてとにかく動きに無駄がない…


 メアリは立体機動に乗っているとは思えないような優雅で綺麗な飛び方をしていた


「凄いよメアリ!まるで兵長みたいに早い!」


「そんな……もったいない言葉ですよカミラさん」

同じハンジ班で女子同士仲良くなったカミラ・グランドにそう褒められた

私は馬術訓練と座学、技巧訓練以外はハンジ班と共に行動していた


(ハンジさん、最近会えてない。忙しいのかな……)


訓練に使った道具を片付けた帰りにそんなことを考えていると、モブリットさんと出会った



「モブリットさん、お疲れ様です。どうされたんですか?急いでるように見えますが……」

「それが……分隊長がまた研究に熱中してしまってね。必要な書類をまだ完成させて無かったから代わりに私がやる予定なんだ」

「そ、それは大変ですね。何かお手伝いできることありませんか?」

「あぁ、実はそれを頼みにきたんだ。メアリには幹部棟と研究室の掃除。あと分隊長の様子を見てきてくれないか?」

「はい!お任せください!それにしても、モブリットさん掃除当番もやってるんですか?大変ですね」


「あぁ、普段は主にリヴァイ兵長が幹部棟の掃除をしているが、いつも全部できるほど暇じゃないからね、できる人達で交代しながらやってるんだよ」


一回、新兵に掃除を任せた時は何十回もやり直しになった事があったらしい。なので今、幹部棟の掃除をしてるのはそこで鍛え上げられた人たちだ

モブリットさんも何回も指導を受けたらしいので、塵一つ残さないように。と、釘を刺されて私は幹部棟に向かった


(まずは、ハンジさんのところに行こう)


「失礼します、ハンジ分隊長。メアリです、入ります」


そこには、研究資料や実験道具に囲まれたまま突っ伏して寝ているハンジさんがいた


(あーあ酷い隈だ。一体何徹したらこうなるんだ)


でも、目の前のボロボロのハンジさんを見て、やっぱりかっこいいなと思った。どこまでも知りたいことを知ろうという姿勢で進み続ける


「私、ハンジ班に入れて良かった。ありがとうハンジさん」


ベッドにハンジさんを運びたかったが、体格差があって無理なのでとりあえずブランケットをかけた


(ゆっくり休んでくださいね)
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