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お掃除係は生き方を決めている【進撃の巨人】【リヴァイ】

第5章 踏み出す勇気


壁外調査2日前


偶然廊下で歩いていた兵長を見かけて呼び止めた


「リヴァイ兵長、こんにちは」

「あぁ」


壁外調査が迫ってるのに呑気にお茶なんて誘えるわけがない

でも、生きて帰れるかわからないんだから、少しぐらい一緒にいる時間が欲しかった


「わざわざ引き留めてすいません、では」


廊下での立ち話だ、少しの時間だった


(でも、これで良いんだ……これで)


そう言い自分に聞かせるようにしてその場を去ろうとすると


「おい、待て」

「え…、はい」

「今夜………空いてる」

「!!」


───────────────────


以前部屋に訪問した時より早い時間だから誰かしらに会うだろうと思っていたが、誰とも遭遇せずに部屋まで来れた


「こんばんは、リヴァイ兵長」

「………あぁ、入れ」


兵長と話すと言ってもほぼ私の近況報告だ。ハンジさんの研究がどうとか、捕獲作戦の事とか

でも、相槌を打ったりとか、会話の途中少し表情が緩んだりとか、ちょっとした事を言ってくれたりとか

兵長とのそういう時間が好きなんだ


時計を見るともう帰らなきゃいけない時間だった。壁外調査が近いから就寝時間が早めになっている


「今日は楽しかったです、じゃあ」


そう言ってドアノブに手を掛けた


「待て」

「?」


そう言って私に近づいてきた


ドアノブを掴んだ私の手に被せるようにして兵長の手が握られる

自然と体が近くなる


「あ、えっと…………」


耳元で兵長の息遣いが聞こえるくらい密着している、心臓がバクバクする


「へ、兵長……?」


後ろを振り返ると兵長と目がかち合う


「え、えっと……….」


頬に手が添えられる、あの時みたいに…………

気まずくて目をぎゅっと瞑ってしまった



数秒たった後、いきなり体が浮いていて気がついたら視界には天井が映っていた
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