お掃除係は生き方を決めている【進撃の巨人】【リヴァイ】
第5章 踏み出す勇気
それから、二週間後の壁外調査に向けて訓練する日々だった
壁外調査3日前
この時期は調査兵団内の空気が緊張の色へと変わる、みんな壁外調査に向けて訓練し体調を整える。掃除もこの期間は無い
かく言う私も、穏やかじゃない内心を訓練で紛らわせていた
いつも通り朝の食堂でエリザと一緒に話してると
「久しぶりだな、お前ら」
「「グレイ!」」
グレイはもう自力で歩けているようだった
「もう歩いていいの?」
「あぁ、もう治った!次の壁外調査には出れる」
「本当に〜〜?無理してないよね」
「してねーよ!」
久々に3人が揃って賑やかな雰囲気になった
「そうそう、次の壁外調査からはメアリ忙しくなるね。本格的に第四分隊で活動だから」
「うん、足手纏いにはなりたく無いから頑張らなきゃ」
「そうだ!確かエリザとグレイは、同じ班だったよね」
「うん、そうだよ!まだ伝達だけどね」
「頑張ろうぜ!お互い」
「うん!」
「なぁ、聞いてくれよメアリ。先輩達の掃除の点検厳しすぎると思わねぇか?度を越してるよな」
「あー分かる、訓令兵時代の時よりも厳しいよね」
「確かに、言われてみれば」
「メアリは引っかかったことないよね」
「俺なんかしょっちゅう注意されてるよわ、掃除なんて目に見えてるとこだけ綺麗だったら良いんだよ」
「うーん、、ちゃんとやっといた方がいいと思うよ………後々のために」
兵長の新兵への掃除教育が始まるのはいつだろう、なんて考えながら不満を垂れるグレイを宥めた