お掃除係は生き方を決めている【進撃の巨人】【リヴァイ】
第5章 踏み出す勇気
その日の訓練が終わって休憩していると
「メアリ〜、分隊長が訓練終わったら来てって言ってたよ」
「分かりました、今から向かいます!」
と、カミラさんに言われてハンジさんの研究室に向かうことにした
「訓練お疲れ様、メアリ。最近中々会えてなかったね」
「はい、分隊長が捕獲作戦を立案してる最中だと伺ってました」
「そうそう、そうなんだよ!メアリ〜、この捕獲作戦見てよ」
「う〜ん、とてもいい案だとは思いますが負傷者が完全に出ない案かと言われれば……」
「そう、これじゃエルヴィンも許可出してくれそうにないよ」
ハンジさんは他にも色々な捕獲案を考えていた
(やっぱ凄いな……、情熱というか)
楽しそうに説明するハンジさんと一緒にいる時間、幸せだ……
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(ハンジさん…….一回説明し出すと止まらないんだよな)
もうずいぶん長い時間経っている
「ちゃんと休憩もとってくださいね」
「分かってるよ〜」
「そうそう、聞き忘れてたんだけどさ。メアリ、この前リヴァイの部屋までお礼言いに行ったよね」
「あ……はい」
「どうだった?」
「ちゃんと言えましたよ。それに、兵長の部屋でお茶までご馳走になっちゃって」
「え、」
「えー!!!何それ⁉︎本当⁉︎」
「は、はい」
リヴァイは極力他人を自分のスペースに入れようとしない、心理的にも物理的にも
だが、そんなリヴァイが訪問してきた新兵を部屋に入れて、更にお茶を振る舞うだなんて前代未聞
(これは……想像以上に面白くなってきた)
「そうなんだー、リヴァイ紅茶好きだからね。また一緒に飲んでやってよ」
「…………そうですね」
「─────あの、最近、兵長のことあんま見ないんですけど。忙しいんでしょうか?」
「えーそうなの?会ったら聞いてみるよ」