• テキストサイズ

お掃除係は生き方を決めている【進撃の巨人】【リヴァイ】

第5章 踏み出す勇気


次の日の朝


いつもの席でエリザを待っていると


「おはようメアリ、前の席いいかな?」


と、イルゼさんに話しかけられた


「おはようございますイルゼさん、もちろんどうぞ」


イルゼさんが目の前に座り少しの間沈黙が流れた後、先に口を開いたのはイルゼさんだった


「その……昨日の話になるんだが」

「はい」

「勝手に君の悩みを決めつけるような言い方してすまないね」


予想外のことを謝られて何を返せばいいのかわからなくなってしまう


「そ、そんな………謝らないで下さいよ」


「実際の君の心中を無理に聞こうというつもりは無いんだが……よければ相談相手になるよ」

「イルゼさん、ありがとうございます」


何を言おうか、数秒考えてやっと口を開いた


「何というか……その、一言で言えば踏み出す勇気が出ないというか」

「勇気?」

「はい……」


「調査兵団に入るだけでも君は勇気に溢れてると思うけどね」

「そうですかね……」

「そう、我々は調査兵団なんだ。毎日悔いのない時間を過ごすべきだと思う」


その言葉にハッとする


「確かに、そうですよね。来月も生きてられるか分からない……」


「まだ親に調査兵団に入った事も認めてもらってないのに……」

と、独り言のように呟いた


(ほんとに、両親にはわがままばっかだったな)



「………私も、両親の反対を押し切って調査兵団に入ったんだ。お互いに生き残らなくちゃね」


「そうだったんですね!一緒に頑張りましょう」



それから、エリザが来るまで色々話していた



「メアリおはよう!ごめん寝坊しちゃって……ってイルゼ先輩もいる!おはようございます!」

「おはよう、遅いよ〜エリザ」


エリザも席について3人で朝食をとった


「イルゼさん、それ手帳ですか?」

「あぁ、1日の記録が出来るようにいつも持ち歩いてるんだ」

「今日は、新しい友人ができたから、記念に記そうと思って」


「!!」


「え⁉︎二人いつの間に仲良くなったの⁉︎」



そうして、イルゼさんと距離が縮まった
/ 55ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp