お掃除係は生き方を決めている【進撃の巨人】【リヴァイ】
第4章 なぜかわからないけど
療養3日目の時点で体調は万全だったので訓練に戻りたかったが、命じられた期間はまだ残ってる
5日目、暇に耐えかねて何か手伝えることはないかと医務室に向かってるところをミケさんに見つかり、担がれて部屋まで戻らされた
自室で唖然とする
(な、何でよ………)
このどうしようもない気持ちは、エリザや見舞いに来てくれたカミラさんと話すことで発散させた
「メアリ〜、あれ、もう元気そうじゃん!良かったよ」
「もう一昨日から元気ですよ、でも命令らしいんで」
「あ、そういえばさ。分隊長が捕獲した巨人死なせちゃったらしいよ」
「え⁉︎ 2体ともですか?」
「うん、実験の最中で色々あったらしい」
「それって……また捕まえるんですか?」
「捕まえると思うよ、分隊長は張り切ってるしさ」
(巨人の捕獲、緊張するな………)
「まぁ、捕獲って言ってもほぼ運になっちゃうけどね」
「え?」
「最初から捕獲目的で挑んだら負傷者は免れないじゃん」
(確かに、巨人との戦闘は余計な雑念が命取りになる。殺す気で挑まなければ殺される)
「だから戦闘の最中に捕獲できそうな状態であれば連れて帰るの」
「なるほど……」
「でも、それだと捕獲は運頼みになるから分隊長が負傷者が出ない捕獲作戦を考え中なんだよ」
「やっぱり、ハンジさんがそこでじっとしてるわけないですもんね」
(ハンジさんの役に立ちたいな、早く復帰しなきゃ)
「……メアリ、最近兵長となんかあったの?」
「え⁉︎」
図星だった
「あははは!やっぱそうなんだ。まぁ、悩んでることあったら聞くからさ」
「わ、分かりました。ありがとうございます!」
カミラさんが訓練に戻ってまた寂しい部屋になった
(なんで、兵長の事だって分かったんだろう……)