お掃除係は生き方を決めている【進撃の巨人】【リヴァイ】
第4章 なぜかわからないけど
(ま、眩しい─────)
目を開けると外は日が登っていた
(確か昨日、私………)
(そうだ、リヴァイ兵長の部屋に行って……、記憶が途切れてる)
嫌な予感がする
見慣れない天井、兵長のベッドに寝転がってから途切れている記憶
(昨日そのまま寝ちゃって────ここ、兵長の部屋だ)
すぐに隣を確認するがリヴァイ兵長は居なかった
(昨日の私のバカ、なんでそこで寝るんだよ!自室に戻らなかったのかよ!)
昨夜の記憶を辿る
(昨日は階段で倒れて、運んでもらって。その後──────)
顔が段々と熱くなる
(そうだ、昨日色々あったんだ…)
指で唇をなぞる
(何で、あんな事………)
唇を重ねた後の兵長の顔───
(あんな顔してたら、放って置けないじゃないか……)
ベッドの上で悶々とする
(そういえばここ、兵長のベットじゃん)
刹那、邪念が過る
兵長、どんな匂いするんだろう
それは、目の前のベッドに顔を埋めたら分かる────
(────なんて、くだらない事考えてる場合じゃない。とりあえず兵長に会いに行こう)
(ここで寝ちゃった事とか、謝らなきゃだし)
私はリヴァイ兵長の部屋を出て、ひとまず幹部棟内を探すことにした
(何処にいるんだろう……………)
廊下を歩いてるとモブリットさんを見つけた
「あ、モブリットさんおはようございます!兵長って何処にいるかご存知ですか?───」
モブリットさんは私を見た瞬間驚いた表情に変わった
「どうかしましたか?」
「その、リヴァイ兵長からの伝言で、メアリには今日から一週間療養命令が出てる」
「え⁉︎」
そうだ、昨日言われてた
「分かりました、でも、今兵長と会って話したいんです。その後自室に戻ります」
「いや、ダメだ。見つけ次第すぐに自室に戻らせるよう言われてる」
「え?」
「力づくでも自室で療養させろって、だからすまない」
「……………………そうですか、分かりました」
モブリットさんの様子を見るに兵長にキツめに言われたのだろう、心なしか少し怯えてるようだった
(やっぱり、兵長怒ってるのかな………)
そんな事を考えながら自室に戻った