お掃除係は生き方を決めている【進撃の巨人】【リヴァイ】
第3章 壁外調査が終わったら
アーベルさんはカイルを軽々と持ち上げ馬に乗せた。暫く走っていると荷馬車班が見えた
カイルと私が荷馬車に乗る
「巨人との戦闘による負傷者だ!治療はフレットに任せてある!」
「じゃあフレット、俺は陣形に戻る」
「はい!ここまでありがとうございました!」
(まずは傷口を縫わないと……)
持ってきた緊急医療セットから針と糸を取り出して縫い始める
「フレット、何か必要なものはあるか?」
「包帯とガーゼ、消毒液を持ってきてください!」
巨人に噛み切られそうになった左足の傷は、かなり深かった。おそらく主要な血管が切れてる、道理で血が止まらないわけだ
(ひとまず縫い終わった……後は)
私は持ってきた注射器を自分の腕に刺して血を取る
「おいフレット!何をしている⁉︎」
荷馬車に乗っている人が止めようとしてくる
「お願いします、一刻を争う状態です!身勝手な行動をどうか許してください!」
(私は誰にでも輸血できる血液型だから、下手なことが起こらない限り拒絶反応は出ない。はず……)
そうしてカイルの腕に何回か輸血をする
(もう400mlぐらい入れたかな?これが私の体の限界だ……)
流石に意識が朦朧としてきた
「おい!フレット、しっかりしろ───────」
そのまま私は意識を失って倒れてしまった