お掃除係は生き方を決めている【進撃の巨人】【リヴァイ】
第3章 壁外調査が終わったら
「新兵はこちらに集まれ!負傷者はいないか⁉︎」
そこには仲間の死を嘆く者、傷の痛みに呻く者が大勢いた
身構えてはいたが、そこはまさしく戦場の残骸だった
(エリザ、グレイ。どこ⁉︎)
エリザはすぐ見つかったがグレイが中々見当たらない
「エリザ、ここに来るまでに見た⁉︎」
「いや、見てない」
血の気が引く、もしかしたら最悪の結果に────
「──お前ら!無事だったか!!」
「「グレイ!!」」
(よかった、生きてた。とりあえず安心だ)
「グレイ、あんたなんでこんなに遅れたの?」
「いやー、それが戦闘のとき足をやっちゃってさ。動かせねぇんだ」
「……グレイ、足見せて」
グレイはズボンの裾ををたくし上げる
(これは………)
「多分筋繊維が切れてる、肉離れだね」
「骨は大丈夫か?」
「うん、骨に別状はない。けど、全治一ヶ月ぐらいかな」
「長げぇな…………」
「うん、その間できるだけ動かさないようにね」
「ひとまず、応急処置のテーピングはしとくから。帰ってからまた巻き直してもらって」
「おう、悪りぃな…いつもお前ばっかり頼んで。しっかり休息は取ってくれよ」
エリザに持ってきてもらった包帯を患部に巻いてしっかりと固定した
(流石に少し休もう、帰りに響くし)
新兵達がぐったりした空気の中、先輩達は周りの見張りや死亡者の確認などで忙しそうだった
(さすがベテランの兵士達だな、この調査兵団で何年も生き続けてるだけある)
そんなことを考えながら野戦糧食を食べていると
「よっ、お疲れさん」
「カイル!!無事で良かった、怪我もしてなさそうだし」
「俺は大丈夫だ。お前もさ、奇行種との戦闘があったから色々心配だったよ」
「私は大丈夫だよ、だいぶ休んだし。なんとか怪我もしてない」
エルヴィン団長は少し離れたところでリヴァイ兵長とハンジ分隊長と話し込んでいた
(あの3人だって、休んでる様子なんて全然無かった……)
私は、せめてあの人たちの足手纏いにはならないようにしよう
そう誓った