お掃除係は生き方を決めている【進撃の巨人】【リヴァイ】
第3章 壁外調査が終わったら
壁外調査当日、愛馬を連れて門の前で待機する
長距離素敵陣形においての新兵の配置は巨人に遭遇しにくい場所となっている、最初はそこから壁外調査がどんなものか観察する
まずは生きて帰って一人前だ
それは特例でハンジ班に入った私も例外ではなかった
私は自分の胸ポケットに入ってる物がちゃんとあるか確認する。片手に収まるほどの緊急医療セットだ
訓令兵時代にある程度の応急処置の方法を学ぶ、荷物には医療物資も積まれている。しかし、それでも医療器具は持っていないと不安だ
(輸血用注射器、縫合セット、鎮痛剤、清潔な布。これがあれば最低限は大丈夫かな)
父に交渉して最低限持ち出せた物だ。本音を言えば消毒液、局部麻酔や鎮静剤の類も常に持っておきたいが、荷物が多くなってしまって携帯出来なかったのでかなり妥協した
「やぁ!おはようメアリ、今回はどんな巨人に会えるかなぁ。楽しみだなぁ」
ハンジさんは目を輝かせながら言う
「そ、そうですね。私も皆さんの足を引っ張らないように尽力します!」
「おい、お前ら」
「やぁリヴァイ!元気そうだねー!」
「あ、リヴァイ兵長、お疲れ様です」
リヴァイ兵長が来た途端、歓声の声が大きくなった。その観衆の中にいる見学に来てる訓練兵が視界に映る
(あの子たちは訓令兵団三年目の子達か……多分、哨戒任務に駆り出されてるんだろうな)
(今、エレンも訓練兵団の中に居るのかな?その時はミカサもついてそう、アルミンは…….どうなんだろう?)
(そもそも無事かもまだ分からないのに……でも、あの3人は揃ってなきゃ、落ち着かないな)
「おい、ハンジバカ」
「はい!何ですか?」
「お前は初の壁外調査なんだろ、もう少し緊張感持て。そこのクソメガネに流されるなよ」
「え?は、はい!わかりました!」
「あははははは!素直じゃないなぁリヴァイは。これでも心配してるんだよーメアリのこと」
「え、そうなんですか?」
リヴァイ兵長は舌打ちをしてどこかに行ってしまった