• テキストサイズ

お掃除係は生き方を決めている【進撃の巨人】【リヴァイ】

第3章 壁外調査が終わったら


エルヴィン団長の話は面白かった


(それにかっこいい……かっこいいし、何かオーラが違うもん)


「あそこにそんな紅茶が売られてるんですね!今度私も寄れたら────」



するとやけに力強いノックの後、間髪入れずに扉が開いた


「エルヴィン、やけに早く帰ってきたな」


「予定が想定してたより早く済んだんだ。リヴァイも、掃除ご苦労様」



「……おいメアリ、そこで何してる?」


(リヴァイ兵長⁉︎何でここに?抜き打ち点検に来たのか⁉︎)


「ええと、エルヴィン団長にお茶に誘われたので。ありがたくご一緒させてもらうことになりまして……」

「掃除は全部終わったのか?」


(あ、まずい…….まだ窓が一つ……)


「後、窓の仕上げが一つ残ってます。早急に取り掛かりますので……」


「掃除の最中だったのか、もう綺麗だったからてっきり終わってるかと……邪魔してすまないねメアリ、リヴァイ」

「いいえ…一緒にお茶ができて光栄でした。楽しかったです!」

「こちらこそ、また一緒に飲んでくれるかい?甘いものはそんなに食べれないんだ」


空になった焼き菓子の箱を見てそう言った


(そっかー、色々貰うだろうからな)


「はいっ!是非!」


「………………………」


───────────────────


私は執務室をリヴァイと一緒に後にした

急いで執務室の前にある窓を磨き、掃除用具を片付けに向かった

一緒にいたリヴァイは終始無言だった、怒ってたらまずい


「あの、リヴァイ兵長。掃除の途中にすいません。てっきり先に終わってるかと思いまして……」


いつもそれぞれの場所を掃除して兵長の点検もなしに終わるので、各自、自由にやっていい空気だと思っていた

だから私が遅くなってたところで勝手に終わってくれてると勘違いしてしまった……


「掃除を途中で中断して優雅にお茶とはな…」

「も、申し訳ありません。次から終わったら報告に参ります。」


「…………………………………………………………」


リヴァイはまた無言だった、数秒の沈黙



「エルヴィンと何話してたんだ」

「え、えぇと。調査兵団入った理由とか、良い香りがするお茶のこととか」
/ 55ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp