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She is the pearl of me. @ 忍足侑士

第48章 婚約破棄計画



「あ、忍足の彼女、サン」

その声に立ち止まった真珠たち。

ヤバ、と言った氷帝学園高等部の制服を着た彼女に、あ!と真珠が声を上げた。

「喫茶店の、」
はい、と目を泳がせたのは、仁井村 早織里。

と、そうだ!と先を指さした。

「ゆ...忍足、くん、この先の模擬店の準備スペースにいます。
 バックヤードにいるから、販売で前に出てる子に、呼んでもらってください」

それじゃ、と早口に言って歩き出した仁井村。

「あ、待って!」
「はい」

目線を合わせず、片腕を握って俯く。

「ありがとうございます」
「え、」
「行ってみます」
「あ、はい」
行こう、と友人たちに声をかけた。

「知ってる子?」
少し後ろを振り返る加藤。
「ゆうと海外交流委員会してる生徒さん」
「へえ」
「え?それって、例の元カノ?」
そうだよ、と先に進む真珠。

「ふーん。
 『過去の女なんて関係ないわ』って感じ?」
強いねえ、という加藤に、そんなんじゃないよ、と苦笑い。

「羨ましさというか、中学生の頃のゆうを見てみたいってのはあるよ?
 けど、短くても彼女と経験したことがあったからそこのゆうがいる部分もあるはずなんだよ。
 どんなにゆうが『カレカノらしくなかった』って言ったって、それなりの経験はしたわけじゃない?デートしかり、女の子と2人で過ごすことしかり。
 それがあったから今、ゆうがいろいろ教えてくれることとか提案してくれることがあってさ。それで私は楽しいこととか嬉しいことがあるわけさ。
 短期間だとしても、『あれはもうしないでおこう』とか『こういうことは喜んでくれるかも』っていう事を考えるもと?にはなってくれてるわけじゃない?
 関係無いとも思わないけど、疎ましくも思わないかなぁ」

この先か、と言った真珠。

「え?行かないの?」

壁に手をついて俯く加藤と、手に顔を埋める木下。

「どうしたの?」
「じゅじゅ、」

なに?と覗き込んだ木下が勢いよく顔を上げたので、わ!と仰け反る。

「幸せになれよー!」
「結婚式、呼べよ」
「え、マユちゃん、泣いてる?」
「ちょっと早くゆうちゃんさんのツラ、拝ませろよっ
 この純愛記念物仕留めたメロ男のよっ」
「純愛記念物ってなにっ!?」

どこだ1年理Gのゆうくーん!と叫ぶ木下と加藤を、真珠は慌てて追いかけた。

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