She is the pearl of me. @ 忍足侑士
第48章 婚約破棄計画
「うっひゃあ!
『氷帝学園です!』って感じっ!」
「なにそれ」
真珠に同行したのは、同じ学科の木下 桜揺と学科は違うが高校からの友人である加藤 麻由美。
『氷高祭』と立て看板がある正門の受付でチケットを渡す。
受付でもらったパンフレットのめくり、1年理G...1年理G...と侑士のクラスを探す。
「ゆう君さん、何してんだっけ?模擬店?」
「なに?その呼び方」
ゆう君さん...?と、加藤の呼び名に疑問を抱きつつ、パンフレットの案内から見つけた1年理Gクラスの店舗の場所のページをドッグイヤーする。
「『ゆう君』じゃ馴れ馴れしいかなって?
『ゆうさん』って呼ぶのもなんかおかしいし、『ゆう君さん』。
セバスチャンさんみたいなもんだと思えばいいよ」
「いや、それはちがうだろ」
侑士君でいいんじゃないのー?と辺りを見る木下。
「さっそく伺いますか。1年理G組」
「『理G組』って変なクラスー」
「氷帝、高等部は『組』って言わないんだって。
1年の時は『理Gクラス』とか『文Bクラス』って言って、2、3年は『特進AAA』とか『特進AA』とかになって、一学年20クラスあるそうです」
「うげー!」
「それ、高校の3年間同級生だったのに、卒業後、知らんやつ大量発生するやつじゃない?」
確かに、と木下の言葉に頷きながら、校内を進む。
学校案内も兼ねたパンフレットを見ていた加藤が、また声を上げた。
「高等部だけで2,000人もいんの!?」
「え?そんなもん?」
もっといると思うけど、と真珠。
「だって、ゆう、テニス部員200人いるって言ってた」
「1割、テニス部員っ!?」
「まあ、テニスに限らず、氷帝学園は中高部活ではよく聞くからね」
部活の企画もあるんだっけー?と、高校の文化祭とは思えない厚みのパンフレットを捲る加藤。
「とりあえず、ゆう君さん見に行くか」
「いちご飴食べよー!」
「あ、この1-理Eの韓国食堂も行きたい」
ハットグ美味しそう、と学生の元気な販促の声が増え始めた広大な校内を、パンフレットを頼りに歩き出した。
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