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She is the pearl of me. @ 忍足侑士

第48章 婚約破棄計画



「メローい!」

パリ、とカットされたりんご飴を齧る加藤。

「普通さあ、男子高校生って、他校の彼女が友達連れできたら、イキるっていうの?『ああ、来たんだ』みたいなもんにならない?
 クールぶるっていうかさ。
 なに?あの呼ばれて出てきた時、じゅじゅ見て嬉しそうな顔。
 待ち合わせしたらいっつもあんな顔で待ってるわけ?」
「そう、だね?」

なにかいつもと違ったかな?とみかん飴を食べる真珠。

「しかも、うちらにはしっかり敬語。
 男子高校生らしからぬ落ち着きっぷりだったわ」
「らしからぬって」
「らしからねぇよ。
 あの、あの声な
 あれはヤバい。結構人気あるんじゃない?」
「お手紙とか、もらうとは言ってたけど...」


「あっ!忍足先輩っ!」

うん?と加藤と木下が振り返る。

「えー?当番終わっちゃったんですか?」
「忍足先輩の接客が良かったのに...」
「堪忍なぁ。
 ものはあるさかい」

そこには、茶色の中等部のブレザーを着た女子二人に呼び止められている侑士。

「おすすめ、なんですか?」
「んー、女ん子たちに人気やったんは、カップん入ったわたあめやね」
「忍足先輩が好きなのは?」
「俺?なんやろ...」

んー、と視線を外した侑士が、あ、という顔をした。

「じゅじゅ、ゆうメロ、気づいたっぽいよ」
「え?あ、」

目が合うと、少し、笑って後輩たちに向き直る。

「俺ん彼女は、みかん飴、食うとったわ」
「へー...
 て、えっ!?」
「気に入っとったみたいやで
 ほなね」

氷高祭楽しんでや、と別れを告げて、まっすぐに向かってくる侑士。

「ちょっちょっと隠してっ」
「は?なんで?」
2人の背後に回ってしゃがみ込んだ真珠。
「時すでに遅いよ」
「いいのっ」
挙動不審な真珠に気付くと、なんしてん?と2人の間から見下ろす侑士。

「あっえっ、えーっと、ううん?」

曖昧に笑う真珠。

「おい、しっかりしろっ彼女!」
「推しに見つかった古参ヲタみたいになってる...」

彼女なんに?としゃがみ込む真珠の傍らに片膝をつくと、手を差し出した侑士。

「下着、見えてまうで?」

ほら、と取った手を引いて立ち上がらせると、埃ついとる、とミニ丈のプリーツスカートの裾を払った。

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