第1章 HappyBirthday〜2025.12.25〜
リヴァイ兵長は、大人の男の人でとても魅力的な人。
大人の余裕というやつなのだろうがでもあたしだってもうすぐ20歳になる。
恋人としてもっと距離を縮めたい。
やっとそのチャンスが巡ってきたというのに相変わらず兵長は蛋白で素っ気ない。
気持ちもどんどん沈んでいって夜会に出発する日まであたし達は会話という会話をすることなく、あたしは静かにその馬車を見送った。
――――バタン
「はぁ・・・・好きだもん。でも兵長のバカ・・・」
「あんた誰にそれ言ってんの?」
「わっ!!びっくりした!・・・・いたの?」
自室に戻り一人兵長への不満と愛を漏らしていたらいつの間にか同室の子がいて思わず顔を引き攣らせた。
「いや居たし。さっきから。何?また兵長の事で何かあったの?」
同室の彼女は入団してきた時からずっといる親友で、いつも恋の相談に乗ってもらってる。あたしは迷うことなく先程までのやり取りを息する暇もないくらいつらつらと発した。
「要するに欲求不満なわけだ。」
「よっ…!!?いや違ッ…!あたしはただ、兵長ともっと恋人らしい触れ合いをしたくて…ッ!」
「あたしからしたら兵長はあんたを見る目は他の子と違うと思うけどね。なんでわかんないかなぁ〜」
「?・・・どゆこと?」
親友の助言に目を迷わせて促すもそれ以上教えてくれることなくお風呂にいってしまった…
「兵長・・・・・早く帰って来ないかなぁ」
たった今見送ったばかりだというのにもうリヴァイに会いたい。ふと外を窓から覗けば雪が降っていて、今日はホワイトクリスマスだなぁなんて想いながら一人リヴァイを想い胸を馳せる。
リヴァイを想ってコッソリ買ったプレゼントは今も大事に机の引き出しにしまってある。これも今日渡すつもりだった。
彼を想って、仏頂面だけど喜んでくれる姿を想像して・・・・
「お誕生日、おめでとうございます・・・・・兵長」
誰もいない部屋に囁いても本当に伝えたかった人に届くわけはない。ありがとうと言ってくれる人はここにいないのだから。
・・・・・プレゼントは、明日渡そう。
今日が駄目なら明日こそ一緒に兵長と過ごしたい。
そう思いユキは部屋を出て、浴場に向かった