第1章 HappyBirthday〜2025.12.25〜
――――ガチャ バン!
「へ、兵長!!?きゃあ…ッ!!」
連れてこられたのはリヴァイの私室
初めてくるリヴァイの部屋は、想像通りに整理整頓されていて清潔感に溢れていた。
だが、そんな清潔で整っている場に相応しくないリヴァイの行動は荒々しくてあたしはシワ一つないベッドに放り投げられた。
―――ギシッ・・・
間髪入れずに上から覆い被ってきたリヴァイの瞳は怒気を孕んでいた。
「あの、リヴァイ兵長・・・・なんで怒ってるんですか?」
「お前、さっきの状況がどう言うことなのかわかってるのか?」
「さっきの状況?」
こんな近くでリヴァイの顔をみたことないし、
連れてこられる時握られた力強い手の温もりも感じたことはない。
うれしいのやら怖いのやら一体どうしたらいいのかわからない。
ただ、1つ言えることはリヴァイを怒らせたと言うことだ。
「さっきの男たちは何だ?」
「え?えっと・・・、親友と飲みに行ってて帰ろうと思ったら突然声をかけられた水知らずの人たち、です・・・・」
あれ?
と、言うことは…ここであたしはどうしてリヴァイ兵長が怒っていたのかという結論にたどり着いた。
もしかしてあたしは、非常にまずい状況だったのだろうか?
「あの酒、何かわかってて飲もうとしてたのか?」
ぶんぶんと顔を大きく横に振る
「はぁ。あれはアルコール度数が高い酒で、たったさっき酒の味を知った素人が飲んだら最後、お前、そのまま宿に連れ込まれてまわされてたぞ」
「えぇーーっ!」
思わず変な声が出てしまった。あの男たちは最初からあたしを犯すつもりで誘ってきたんだ。
もし・・・・リヴァイ兵長が助けてくれなかったら今頃は・・・・
「へ、兵長・・・・ッ、ありがとうございました!
すみません。変なことに巻き込んじゃって」
「わかりゃあいい。」
「ところで本物の兵長ですよね?夢じゃないですよね?どうしてここに?たしか今日は夜会で…明日帰ってくるはずじゃあ・・・・」
「エルヴィンに言って俺だけ先に帰ってきたんだよ」
「・・・・そう、だったんですね」
嬉しい…!兵長が目の前にいる!
誕生日は過ぎてしまったけど、思わぬ形で2人きりになれたこのチャンスを逃したくはなかった。
だがそう思っていたのはユキだけだった