第26章 事変
――釘崎野薔薇side――
七海一級術師と会って、五条が封印されたことを聞かされた。
私も応戦しようと思ったけど、足手纏いだと一蹴された。
と同じ階級でとは違った強さを持つ七海さん。
それでもその強さを持っても最低レベルだという。
遠いなぁ。
私も早く追い付きたいのに。
あの子の隣に立てるくらい強く在りたいのに。
私は、ここでみんなの無事を祈って待つことしかできないのか。
七海さんに待機するよう指示を出され、怪我をした新田ちゃんを帳の外へと連れ出す。
それまで、一切合切敵と遭遇しなかったのは虎杖や伏黒、が戦っていた証拠で。
私は何一つできないまま安全圏に身を寄せる。
伊地知さんも怪我をした。
伊地知さんだけじゃない。
新田ちゃんも、他の術師も補助監督もきっと怪我をしている。
私だけが、安全圏に身を寄せている。
硝子さんが渋谷に来ている。
怪我をした人たちは硝子さんのところで治療に当たっているらしい。
硝子さんが来ていることをなんで黙っていたんだろう。
無茶をしても硝子さんがいれば大丈夫だって、思わせないため?