第1章 戯れ
「駄目、あなた、見ないでッ!」
緩んだ蕾から指を引き抜くと、可憐な珠世が発したとは思えない程汚らしい排泄音と共に稀血が溢れ出た。
「ああぁぁあッ……、駄目ッ、聞かないでッ……」
その排泄音を誤魔化そうとしているのだろう、大きな声を出して抵抗する珠世があまりにもいじらしい。
「珠世の尻から出た稀血はさぞかし美味いだろうな」
蕾に突き立てていた指を音を立てて舐めると珠世は羞恥で身を捩らせた。無惨は背後からその体を強く広げて固定すると、夫の目の前で思い切り大きく腰を突き上げた。
「ああああッ……」
珠世が気を遣ったようだったが、構わず激しく穿ち続けた。
「駄目ッ……、いったのにッ、もう、やめてッ……」
譫言のように珠世の口から否定の語が漏れる。
珠世の小さな体を持ち上げて、亀頭ぎりぎりまで引き抜いてからその体を落下させる。落下と同時に腰を突き上げてやると珠世はぐったりとしながらだらしない嬌声を上げる。
力なくされるがままになっている珠世相手にそういった動きを何度となく繰り返していると、無惨はまるで珠世を自身の欲望を満たす為だけの玩具にしてしまったかのような錯覚に陥った。
交わっている箇所から卑猥なまでの水音が立っている。どうやら珠世の蜜壺は自らの出したものでどろどろに溢れ返っているようだった。
助けるどころか近寄ることすら出来ぬまま、歯を食い縛ってその様子を見ていた夫の手が自らの着物の裾に伸ばされてゆく。何度も迷い、戻りを繰り返すと、やがて堪らなくなったかのように裾を捲り上げ、褌をずらして自身を扱き始めた。
「ほら、起きろ、目を開けろ、珠世」
朦朧としている珠世の頬を軽く叩いて起こす。
意識が戻った珠世は、目の前で自身の痴態を見ながら自らを慰めている夫に気が付いたようだった。
「あなたッ……やめて、そんなことはッ……」
涙声で珠世は乞うが、最早欲の獣と化した夫の自慰は止まることが無かった。
無惨はその様子が愉しくて仕方がなかった。
「そろそろ出すぞ、珠世。お前の中で」
あえて意地悪くそう公言する。珠世の脚を更に大きく広げると、彼女の最も弱い箇所に狙いを定めて深々と自身を突き立てた。
「あっ……そこは駄目ぇッ!」