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【鬼滅の刃】戯れ

第1章 戯れ


そう言うと無惨は腰を下げ、意地悪くその先端のぎりぎりまで屹立を引き抜いた。無論、珠世の夫にその太さ長さを見せつける為である。
そのまましばらく留まっていると、珠世の開き切った蜜壺から物欲しそうな蜜がねっとりと垂れ、屹立に絡み付いた。やがて夫には気付かれぬよう小さく腰を揺らして珠世が屹立を強請り始める。甘い息を漏らしながら垂れ落ちた蜜は無惨の下生えにまで絡んでゆく。しかしそう易々と望みを叶えてやる訳もなく、珠世がもう待ち切れなくなったと察した頃に勢いよく腰を突き上げた。

珠世の声とは思えない程はしたない嬌声が上げる。その表情が見えないのが残念であったが、彼女を見つめる夫の、その色のない顔が全てを物語っていた。

「もう、もう厭ッ、あなた、あなた、助けて」

珠世は下の口で無惨を甘く締め上げながらも、上の口では夫の助けを求めている。この稀血の効果とは何と残酷なものかと思い、堪らず無惨はほくそ笑んだ。
珠世の夫は「さっさと珠世を離せ」と凄む。


──血気術でこれ以上は近づけぬようにしてあるのだ。せいぜい珠世の乱れる姿を見て絶望するがよい──


「珠世。この稀血の効果を一刻でも早く無くしたいか」

珠世が振り返る。きっちりと纏めていた髪はいつの間にかほつれ、縋るように見つめるその目は無惨の嗜虐心を激しく擽ぐった。


「それなら尻穴から稀血をひり出すんだな」

珠世の目が絶望と屈辱を含んだ色に変わる。

「なんてことを……ッ」

「何故だ。鬼は食事をとらない。故にここは最早恥ずべき器官ではないだろう」

珠世の後孔を弄ってやる。

「貴重な稀血だ。お前がいらないというのならひり出せ。他の鬼に飲ませてやるからな」

そう言うと無惨は珠世の体を前に倒し、後孔に指を深く突き立てた。既に稀血の効果で性感帯そのものとなってしまったその蕾は、掻き出すようなその指の動きであっさりと緩んでいくようだった。
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