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【鬼滅の刃】戯れ

第1章 戯れ


しかし、ぐりぐりとそこに当てられてしまえば、稀血の効果と忌まわしい雌の本能により、珠世は自ら腰を使い始めた。足の裏をべたりと床に付け、はしたなく開脚しながら自身の意思で腰を上下させている。六寸はあるかと思われる長茎を存分に味わう為、亀頭の先が見える程尻を持ち上げてはその肉杭を深々と自身に穿つという動きを繰り返している。

髪を乱し、腰を大きく上下させ、乳房を揺らして快楽を貪る珠世のその様は、獣と化した夫すらも思わず目を逸らしてしまう程淫らであった。

菊門からは絶えず稀血と空気とが漏れる品のない音が漏れ続けているが、珠世は最早それを気にかける余裕すらも無いようだった。

「ああ……ッ、あッ、はあッ、いくッ……」


──ああ、そうか。今この女は俺の魔羅を使って自慰をしているのだ。この女の、愛する夫の目の前で。


その倒錯感は無惨をこれでもかと昂らせた。

やがて珠世が大きく声を上げ、肉襞が痙攣し、彼女が充分に気を遣ったのを確信すると、無惨は脳味噌が蕩けるような吐精感と開放感にその身を委ねた。


「出すぞ、出すぞ、珠世。鬼の種付けだ」

鬼同士の交わりで赤子を孕むことは決して無いが、無惨はあえてそう言った。その言葉を発した時のより強くなった締め付けと、その夫が唇をきつく噛み締めながら大きく自身を扱く様は、無惨を存分に満足させた。


それは何百年ぶりかの射精であった。


放出された大量の精は、穿たれた珠世の最奥へと遠慮なく注ぎ込まれた。長々とした尿道を精が駆け上ってゆくその快楽は、無惨の長い生の中でも他の何物にも代え難い程のものであった。

たっぷりと時間をかけたその射精は解放感、征服感、優越感といったありとあらゆる愉悦を無惨に与えていた。

珠世はぐったりとしながらも、快楽を貪っていた従順な肉襞でその屹立を根元から締め付け、注ぎ込まれた数百年分もの濃い精を、一滴たりとも溢すまいとしているようだった。

「くッ……、そんなに締めるな、淫乱女が」

その姿を見せつけられていた哀れな珠世の夫も、おそらく彼らと共に果てたのか、自らの手を汚していた。

無惨は全てを珠世の中に放った後も、名残惜しくそれを収めたまま、その余韻を味わっていた。珠世は小さな体を無惨に預けながら、あまりの快楽に耐え切れず気を失ってしまったようだった。
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