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~たゆたううたかた~【禪院直哉/R-18/短編集】

第1章 気まぐれ 【禪院直哉】



『ちゃん、
シックスナインしようや』

シックスナイン…と言われて
が嫌そうな顔をするのを
直哉が当然見逃すはずはなくて。

『そないめっちゃ嫌そうな顔
せんでもええない?』

自分が好きなプレイで無かろうが
立場上渋々ながらに
言いなりになっている部分は
あるにはある…んだが…。

これがお仕事…と言うか
お勤め…じゃなかったら
正直したいとは思わない。

直哉の身体の上に
跨って乗ると。
自分の視線の先に
直哉のペニスを捉えて。
自分の手を伸ばして扱き始めた。
扱きながらチロチロと亀頭に
舌を這わす…と…ちゅぅっと
キスをする様に亀頭に吸い付いた。

『そのまま…しゃぶってくれへん?』

言われなくてもそうするつもりなのに
とは…言いたくても言えないが。
亀頭を自分の口に含んでしゃぶる。
自分の位置的にも先の
亀頭の部分だけをフェラするしか
できないから…手で陰茎を扱いた。

クチクチとクリトリスを弄られて
ちゅ…っと小陰唇に吸い付かれて
そのまま唇で挟まれて
あむあむと…唇で食まれる。

「んんんぅ…ッ」

喘ぐに喘げなくて…
咥えていたモノを
口から離してしまいそうになりながら。
直哉のペニスに奉仕を続けていると。

陰列を上下に舌で舐め上げられては
また舐め降ろされて行って。
ビクビクっと腰が跳ねてしまう。

ぎゅっと…陰茎を扱く為に
握っていた手に無意識に力が
入ってしまっていて。

にゅる…っと…アソコに
直哉がクリトリスを舐めながら
指の腹を擦り付けて来ると
クチクチと入口が音を立てる。

くぷぷっ…と中に指を挿し込まれて
ジュブジュブと指を
抽送させて来るから。
咥えていたペニスを口から
離してしまって。喘いでしまっていた。

「あぁんっ…あんっ、あぁあんっ!」

だから…シックスナインは
するの…嫌いなんだ。
こっちからもしなくちゃって
そんな風に思ってるのに…
そんなの…最初の方しかできやしない…。

「はぁぁんっ、んんっ…
ああぁっ、あ、あ、あぁぁ
ああああああぁ―――んッ!」

直哉の身体の上に
イってしまって崩れ落ちる様に
自分の身体を預けてしまって居て。



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