【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】
第5章 ひと騒動
無事委員長達が決まり、午前の授業が終了してお昼休み。
「紬ー!!」
『ん、鋭児郎?』
陽気な天気に少し眠たげな紬に切島と上鳴が駆け寄ってきた。
「昼飯!食堂行こーぜ!」
『あー・・・(そういえば今日って食堂でなんかあった気が)』
「?行かねぇのか?」
『(まぁ結局大したことなかったんだっけか)いや、いくいく!』
「よっしゃ!じゃあ食堂へー!レッツゴー!!」
相変わらず朧げな記憶を辿り結論を出し、食堂へ向かう。
「なぁ、そういえば紬って何でヒーロー目指してんだ?副委員長の件も辞退してたし、闘争心むき出しって感じでもないよな」
『えっ?あー・・・』
「確かにな!俺も気になってた!」
『私自身は別に何とも思ってないから普通してて欲しいんだけど・・・。生まれた時から親がいなくて、孤児院育ちなんだけど』
「「!!」」
『ヒーローになれば孤児院のみんなを守れるし、お金も稼げればその孤児院ももっと立派にできるなって思って』
「うっ・・・、紬・・・」
「そんな立派な理由が・・・」
『ちょ、ちょっと!だからあんまり言いたくないんだよぉ。感覚としては親に恩返ししたいとか、そんな感じだから!』
男泣きの切島と上鳴に、慌てて補足する紬。
何となく爆豪以外には同情されそうな気がして積極的には話そうと思わなかったが、聞かれたからには変な誤魔化しは怪しすぎると思い正直に話してしまった。
【ウウーーーー】
【セキュリティ3が突破されました。生徒の皆さんは速やかに屋外へ避難してください】
突然鳴り響く警報に注意喚起の声。
異常事態が発生した様だ。
『(あ、これかぁ。確か侵入者の正体ってマスコミだったよね?)』
「おい紬!何ぼーっとしてんだ!」
「早く避難しよ!??」
『あ、うん』
【ドドドドド】
避難しようとするものの、非常口に殺到する人だかり。
この人数では進むのも一苦労だろう。
『あのさ』
「「なんだ!?」」
『今非常口に行っても多分進むのとか無理だし、一旦落ち着いて状況把握しない?先輩達もパニックになる程の事態なのに外全然騒がしくないし・・・』
「「!?」」