【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】
第17章 意外な勧誘
「ねぇねぇ!これ本当の耳?ふわふわぁー!爪って出し入れできるの?不思議!」
『あ、あの・・・』
天喰が戦闘不能(?)になってからは波動のターン。
A組生徒をひとしきり質問責めにして今は紬がモフモフされている。
「合理性に欠くね?」
「イレイザーヘッド、安心してください!!大トリは俺なんだよね!」
痺れを切らした相澤からの言葉に通形が動き出す。
「前途ーーー!!?」
「「「(ゼント?)」」」
「多難ーーー!!!っつってね!よォしツカミは大失敗だ!」
独特の挨拶(?)で大滑りをした通形はそのまま続けた。
「まァ何が何やらって顔してるよね。必修でもない校外活動の説明に突如現れた3年生だ。そりゃわけもないよね。1年から仮免取得・・・。フム。今年の1年生ってすごく・・・元気があるよね・・・。そうだねェ、何やらスベリ倒してしまったようだし・・・」
「ミリオ!?」
「君たちまとめて、俺と戦ってみようよ!!」
「「「え・・・えぇ〜〜〜!?」」」
「俺たちの経験をその身で経験した方が合理的でしょう!?どうでしょうねイレイザーヘッド!」
「・・・好きにしな」
通形の突然の提案により、生徒たちはジャージに着替えて体育館γに集合することとなった。
「・・・紬、大丈夫か?」
『焦凍、大丈夫だよ・・・。ちょっとくすぐったかったけど』
波動にもみくちゃにされた頭を直していると轟が声をかけてきた。
「くすぐってぇのか」
『?うん、耳は流石に・・・』
「・・・・」
『!!??』
何かを考えていたように見えた轟から頭に手が伸びてくる。
「・・・これは・・・いいな・・・」
『ちょ、焦凍さん!?ストップ!!!だれかー!!!』
「!?轟が紬のモフモフ引力に引き摺り込まれてんぞ!」
「引き剥がせー!!!」
虚な目で頭を撫で撫でしてくる轟から近くにいた上鳴と芦戸によって救出してもらい体育館へ向かう。
「あのなぁ、確かにモフモフは魅力的だけど女の子だぜ?」
「あ、わりィ・・・」
『いやー、まさか焦凍にモフられるとは思わなかったわ』