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【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】

第5章 ひと騒動






「たしかに、妙だな」

紬の言葉に気づき、動きを止める切島。

『ちょっと見てくるね』
「あ、おい!」

足場を見つけ器用に高いところまで登っていく紬。
高所からの眺めは状況を把握するには十分だった。
窓の外にはマスコミの大群、対応する先生達が見える。
人混みの中には原作通りもみくちゃにされる緑谷、飯田、麗日も確認できた。

『ただいまー』
「「うおっ」」
「ど、どうだった!?」
『外見た感じ、朝いたマスコミ達が押し寄せてたよ?ヴィランとかではなさそう』
「そうか!じゃあそれをみんなに伝えて落ち着いてもらわねーと!」
『人混みの中に緑谷くん、飯田くん、お茶子ちゃんがいたから、どうにかならないかなぁ』
「どうにかって?」
『いや、お茶子ちゃんの個性って、こんな大勢の人から注目浴びるならうってつけじゃない?あとは伝える手段があればいいんだけど・・・』
「おおお!そうだな!」

どうなるかは知っているので無駄な労力は使いたくない。
何とか時間稼ぎで話を繋いでいる。





「大丈ーーー夫!!ただのマスコミです!なにもパニックになることはありません大丈ー夫!!ここは雄英!!最高峰の人間に相応しい行動をとりましょう!!」


食堂内に響く飯田の声。
何とかなりそうだ。

「おおお!すげぇな紬!未来予知か!?」
『いやいやそんなわけ・・・。強いて言うなら推理力?』
「よ!名探偵!」

先を知っていると言う不自然な行動をしないために無理のない程度の言い訳は常に考えている。
と言っても普段は全てを覚えているわけではなく、起こる事件の直前に思い出す様な感覚だ。
ストーリーの核心に触れない程度のことは覚えているはずだが、このシーンも靄がかかっていたと言うことは何か後々本筋にが変わってくるのだろう。
紬の名推理(?)に盛り上がる2人を窘めつつ教室に戻る。



教室に戻ったあと、緑谷が飯田を指名したことによりクラス委員長は飯田に決定した。



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