【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】
第4章 戦闘訓練
「ただの疲労だね、大した怪我もないし・・・。眠気も個性の性質だと思うよ。とりあえずこれだけあげるからさっさと授業もどんな!まったく、オールマイトも大袈裟だねぇ」
『はい・・・。あの、緑谷くんは大丈夫そうですか?』
「まぁ、怪我はひどいけどね。命に別状あるわけじゃないし。すぐに完治はしないと思うけど、長引くこともないだろうさ」
『そうですか・・・』
「なんともなくてよかったな。戻るぞ」
『お手数かけました・・・』
先に運ばれた緑谷はベッドで眠っている。
思った以上に大袈裟にされてしまったため気恥ずかしく申し訳なさそうにもじもじする紬。
轟の後に続いて廊下に出る。
「・・・あいつのこと、好きなのか?」
『へっ??』
「あのバクゴーとか言うやつ」
『あ、あああ、あんまり気にしないで!一応真面目にヒーローもちゃんと目指してますんで!』
「"も"ってことは、好きなのか」
『ゔっ・・・。はい、まぁ』
図星を突かれてさらに恥ずかしいのか俯いてしまう。
その頭に轟の手が触れていた。、
『!?!?』
「・・・あ、悪ィ。つい猫触る感覚で触っちまった」
『びっ・・・くりしたぁ・・・。猫好きなの?』
「かわいいよな」
『そ、そうだね・・・?』
轟との不思議な距離感に恥ずかしさよりドキドキが勝っていく。
「(なんか不思議な感じするな・・・)」
『???どうかした?』
「紬」
『へっ、ひゃい!』
突然の名前呼びに飛び上がる勢いで驚く紬。
「・・・って呼んでもいいか?」
『あ、はい・・・。じゃあ、人に馴れ馴れしくされるの嫌そうだったから呼ばなかったんだけど、焦凍って呼んでもいいかな』
「ああ、それがいい」
ふっと笑う轟の表情にさらに驚く。
最初から優しいその態度に不思議な感覚が巡る。
『(あれー???もっと馴れ合うのとか嫌いなタイプじゃなかったっけ?猫か?私が猫だからか?人として見られてない??)』
少しときめきを覚えつつも、自分が人間の女の子と言うより猫に見られてると言うことに納得する。
そしてモニタールームで残りの試合を見学して授業は終了した。