【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】
第4章 戦闘訓練
「悪かったな。レベルが違いすぎた」
轟がもう片方の個性、熱で氷を溶かしていく。
『ああ・・・あったかい・・・』
「おい猫宮!?寝るな!」
凍える体に染み渡る熱と疲労で眠りそうになる紬に慌てて声をかける障子。
『うー・・・』
結局睡魔に抗えず、障子に引き摺り出され、おぶられる形でモニタールームに戻ったのであった。
「ね、猫宮少女!?大丈夫か??」
『んっ・・・あれ?私どうやってここに・・・?』
「障子少年が連れてきてくれたんだよ、奮闘していたな!」
『す、すいません!超寒いと思ったら急にあったかくなって・・・』
「おそらく個性の習性と疲労によるものだと思うが講評が終わったら念のためリカバリーガールのところに行くといい」
『わかりましたぁ』
ホワホワした感覚のまま講評をもらう。
「まずはヒーローチームから!轟少年!さすがだな!2対1でも冷静な状況判断とその個性、しっかり使えているな!!障子少年!外に出ろと言われた後も警戒を怠らず異変を察知して駆けつけるその姿勢!とてもよかったぞ!」
「・・・」
「ありがとう、ございます」
「そしてヴィランチーム!今戦のベストだな猫宮少女!相手の個性を把握して作戦を立て、素早い動きでヒーローチームを翻弄出来ていたぞ!尾白少年、葉隠少女もガッツはあったが、もう少し周りの状況把握ができていれば勝機はあったかもな!」
『あ、ありがとうございまふ・・・』
「「はい・・・」」
何やら高評価だが眠気でそれどころではない紬。
紬に頼りだからだったことの自覚があったのか対照的にしょんぼりする尾白、葉隠。
「温度差で眠くなっちまったって聞いたが、大丈夫か?」
『あ、轟くん。・・・うん、大丈夫だよ〜』
「大丈夫じゃなさそうだな。リカバリーガールのとこまで運ぶ」
『!?い、いやいや!大丈夫!今ので目が覚めた!イケメンの突然の優しさは心臓に悪い!!!』
「心臓、悪いのか・・・?尚更連れていくぞ」
『え?いや、ちょっ』
有無を言わさず抱え上げられ連れていかれる紬。
「あれ、猫宮!轟に乗り換えたのか!その方がいいと思うぞ!」
「だなー、いくら顔が好きでもあの性格はないない」
「え?なになに?三角関係?」
切島、上鳴、芦田に見送られモニタールームを後にする。