【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】
第4章 戦闘訓練
全員が最上階で待機。
尾白は核の1番近くの壁。
葉隠は核のある部屋の隣の部屋の壁。
紬は一つ下の階段の天井にしがみついて状況把握をしている。
『入ってきたよ』
「「!」」
【パキパキパキ】
入るや否や瞬時に凍らされていく建物。
「紬ちゃんの言った通りだ!」
無線から葉隠の声が聞こえる。
『しっ、やっぱりいると思われてる場所に氷が集中してる・・・』
原作にあまた通りの本来であれば2人がいたであろう場所が集中的に凍りついている。
障子を欺くためのダミーを仕掛けておいたのが正解だった。
適当な靴を紐で吊るして程よく音が出るように細工してある物だ。
音を頼りに居場所を察知する障子には効果覿面だったらしい。
紬は耳、鼻を使いつつも野性の勘、気配のようなものまで察知できるため、同じタイプだと厄介だったがなんと無かったようだ。
「チッ、ダミーか」
『どーもどーも』
「なかなか考えたな。囮のつもりか?」
『気づいちゃった?仲間置いてきてよかったの?』
「巻き添えにしちまうからな・・・」
『でも私以外どこにいるか、わかるかな?』
天井にぶら下がったまま轟に声をかける。
対して驚きもせず返事をするあたり、なんとなくダミーと同じ部屋にいるとこは気づいていたのだろう。
「関係ねぇ」
轟はこちらに向けてをかざしてくる。
『おっと・・・。ヒーロー側は建物の被害も最小限に抑えなきゃいけないから、大きな氷は出せないよね?』
紬一点狙いで氷を放出してくるが自慢の身軽さでなんとか避ける。
「それも計算済みか・・・仕方ねぇ」
凍った部屋をさらに冷気が包み込んでいく。
『っ、さむ!い、けど!』
猫種がら一定の寒さになら耐えられるため動きを止めることなく別の部屋へ移動する。
『ごめんちょっと鬼ごっこになるかも!』
「「ラジャー」」
轟が追いかけてくれば、の話だが。
ヒーロー側はヴィランの確保か核の保護が目的なため正直このまま紬を追うより核を探した方が早い。
「チッすばしっこいな」
核の場所から離れるため下の階に逃げ込む。
攻撃できないのがもどかしいが、手段はこれしかない。
『こっちだよー!しっかり狙ってー!』
挑発に乗るかはわからないが一応煽っておく。
「まて!」
『げっ』