• テキストサイズ

【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】

第16章 個性の話





【コンコン】

深夜に訪れたのは今頃殴り合いを始めているであろう2人のところではなく、教師寮の一室だった。

「誰だい?こんな時間に・・・!?ね、猫宮少女!?」
『す、すみません・・・。お話ししたいことがありまして』
「!・・・何か訳がありそうだね。部屋に入れるのは問題になりそうだから、外に行こうか」

『はい・・・』

紬はオールマイトを尋ねていた。
自身の能力、ヴィランに狙われた理由、ワンフォーオールについて知っていることまでを話すために。







「それは本当の話なのかい?」
『・・・嘘でこんなこと、私にメリットがありません』
「・・・確かに、そうだね。ごめん。話してくれてありがとう」
『あ!で、ここからが本題なんですけど』
「これが本題じゃない!?!?」

一通り話きると、思ったよりも落ち着いた様子のオールマイトに"さすが元No.1ヒーロー、受け入れが早いなぁ"などと思った紬だが、とにかく今は2人の喧嘩を止めてもらわねばと話題を変える。

『勝己が・・・。爆豪くんが苦しんでます。多分、2人の秘密に勘づいて、あの時自分が攫われなければって・・・。試験中も、ちょっと様子変だったから・・・』
「だが、私にできることは・・・」
『今そのせいで緑谷くんに喧嘩ふっかけてます。止めてください』
「何故そうなる!!??」
『多分、相澤先生が止めるよりも効果あると思って、お願いします!』

この時2人が殴り合いになっていることを初めて知ったオールマイトは慌てて立ち上がり、まずは相澤の元へ向かった。



【ガチャッ】

タイミングよく部屋の扉が開き、中から相澤が出てくる。

「?オールマイト、それに・・・猫宮か?何でここに・・・」
「相澤くん、私に任せてくれないか」
『すみません先生、実は・・・』

ワンフォーオールの事は伏せ、自身の能力についてオールマイトに話したこと、自分が2人を止めるようオールマイトにお願いしたことを説明した。

「はぁ・・・。またお前の"能力"か」
『す、すみません・・・。ほんとは相澤先生にすぐ話に行こうと思ったんですけど、勝己が荒れてる原因は多分オールマイトの方が収められると思って』

「・・・まぁいい。わかった。オールマイト、お願いします。猫宮。お前は2人が戻るまでここで待機だ」







/ 158ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp