【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】
第3章 入学早々??
「ハイ、静かになるまで8秒かかりました。時間は有限。君たちは合理性に欠くね」
「てことは・・・この人もプロヒーロー・・・?」
「担任の相澤消太だ、よろしくね」
(ひえええ!テンションあがるぅ!!!)
見た通り寝袋で現れた担任にさらに感動する紬。
「早速だが、コレきてグラウンドに出ろ」
「・・・さっきからすごいソワソワしてんな」
『えっ?あ、ああ・・・。へへ、ごめんね」
教室で繰り広げられる知っている光景を席から堪能していると、気配が鬱陶しかったのか、話しかけてきたのは前の席の轟焦凍。
(うわぁ、あの轟くんが声をかけてくれるなんて・・・!これが、主人公補正ってやつか!あれ?私主人公なのか・・・?)
またメタ的発想をする紬。
「いや別に謝ることじゃねーと思う」
『そう?鬱陶しかったんじゃない?』
「鬱陶しい・・・?珍しい気配だなと思っただけだ」
『ならよかった!ん?よかったのか?』
「まぁ、悪くはねー気がする」
『ふふ、そっか』
悪くはないと言われ安心し、ニコリと返事をする。
最初はクールで少し棘がある印象だったが、ふわっとした感じで喋るのは変わらないらしい。
おしゃべりもそこそこに切り上げ、言われた通りに体操服に着替えてグラウンドに向かう。
(個性把握テストかぁ。前世では全く運動出来なかったけど、今なら何とかなるかな?)
「これから個性把握テストを行う」
「「「個性把握・・・テストォ!?」」」
「入学式は!?ガイダンスは!?」
「ヒーローになるならそんな悠長な行事出る時間無いよ。雄英は"自由"な校風が売り文句。そしてそれは"先生側"もまた然り」
『・・・・・』
相澤の説明が淡々とされていくのを黙って聞いているが、もう感極まって気絶しそうだ。
「爆豪。中学のソフトボール投げ何mだった」
「67m」
「じゃあ、"個性"を使ってやってみろ。円から出なきゃ、何してもいい。早よ。・・・思いっきりな」
「んじゃまぁ、・・・死ねぇ!!!」
ものすごい爆音と共に飛んでいくボール。
「まずは自分の最大限を知る。それがヒーローの素地を形成する合理的手段」
"705.2m"
個性把握テスト スタート