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【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】

第14章 残りわずかの夏休み






『ぐぬぬっ』
「女子一人をよってたかって・・・とか思ってたけど」
「昨日から全然捕まえらんねーな!」
「・・・俺たちの動きをよく見てるな」

『もっと手加減してくれてもいいんだよ!?!?』

1日目こそどちらのチームからも攻撃を喰らっていた紬だったが、容赦ないクラスメイトに命の危機を感じたのか2日目から動きがみるみる変わって行った。






『はぁ、はぁ、はぁ・・・』
「猫宮、一旦休憩だ。動きが鈍くなっている」
『は、はい・・・ぜぇ、ぜぇ・・・』



「すげぇな、紬」
『あ・・・、焦凍・・・』
「大丈夫か?」
『うん・・・。何とか生きてる』
「ふっ・・・、よかった」
『ん"ん"っ!(イケメンの微笑み強い!!)』
「やっぱ大丈夫じゃねーのか!?」


突然の轟の微笑みに心臓を撃ち抜かれ飲みかけていた水を詰まらす紬。

『だ、大丈夫!(ダメよ!私には勝己と言う男が・・・)!?!?』
「ん?どうした?」

慌てて轟の方に振り向くとその奥に鬼の形相が現れたため再び絶句してしまう。
そう、二人のやりとりを見ていた爆豪が今にも殺しにかかってきそうな表情でこちらを見ていた。


『と、とりあえず少し休憩したら復活するから!焦凍は気にせず自分の特訓を・・・』
「!ああ、そうだな・・・。じゃ、また後でな」
『が、がんばってねぇ〜・・・』


会話を切り上げ轟を見送り、爆豪の方へ視線を向けると納得はいってないものの先ほどより表情が落ち着いていた。



『〜〜〜っ(何その何とも言えない表情!かわい過ぎか!?)』
「くっ」

目が合い赤面している紬を見ると納得したのか笑みが溢れている爆豪。
紬の心臓はさらに撃ち抜かれた。

『っ・・・』

ニヤリとしている爆豪に負けじとこっそり手を振る紬。
すると爆豪な顔がみるみる真顔に戻って行き、練習に戻って行った。

『あれ?なんか間違えた?』

「(ンだあれ、無理して手振りやがって・・・。クッソかわええ)」



爆豪の心の内を知るものは誰もいない。



「(何だこのフツーの学校っぽい甘酸っぱい雰囲気は。たるんでんな)」


一人の教師を除いては。






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