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【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】

第12章 一難去って・・・?






『んっ・・・』

心地よい体温に顔を擦り付ける紬。
もはやこれも習性みたいなものだ。

「っ」

『ん・・・んん?』


ふと漏れ出た声に反応し目を開ける紬。

『・・・!!!(あれ、デジャヴ?)』
「・・・起きたんかよ」
『は、はい・・・え?』

目の前いっぱいに広がる爆豪の顔にまたしても動揺し慌てて離れようとする紬だったが、離れられない。

「お前、ほんとに"ネコ"だな・・・」
『ひ、人です!乙女です!』

おそらく抱き心地のことを言っているのだろう。
爆豪はそう言うと腕により力を込めて紬の頭に顔を埋める。


『ひぃぃぃ(もう死んでもいい!!!てか死ぬ!)』
「うるせー。あんま騒ぐな」

『ご、ごめんなさい・・・?』

この状況で騒がない方が無理な話だが?と思う紬は爆豪の理不尽な言葉に反射的に謝ってしまう。

「昨日言ったことだけどな」
『へっ?』
「忘れんなよ」
『何の話?』
「泣いてて覚えてねーんか、やっぱアホだ」
『ひ、ひど!』
「もう言わねぇ」
『何!?何なの気になる!』
「バッ暴れんな!」
『勝己が教えてくれないから!!!』

布団の中で爆豪から離れようと暴れる紬を押さえ込む爆豪。

「・・・ーーーきだ」
『えっ?』

「お前が好きだっつっとんだ!」
『えーーーー!?!!!?』

「だからこの世に存在しちゃいけねぇとか、考えんじゃねぇ」

『えっ、えっちょっと待って頭の整理がつかない!!』
「てめぇ俺が好きだったと違うんか」
『いやっ、違わないよ!?すごい好き!大好きだよ!?』

「だったら問題ねーだろーが」


『・・・・』
「あ、オイ!」

あまりの事態に魂が抜けたように気絶する紬。


「勝己!朝っぱらから何騒い・・・で・・・?」
「あ」
「あんたぁ!!!何してんの!!!???」


「俺は何もしてねー!!!!」



紬を起こそうと声をあげると、騒ぎを聞きつけた光己が部屋に入ってくる。
布団の中で紬を抱きしめている爆豪を見た光己は思いがけない光景に声を張り上げた。





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