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【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】

第12章 一難去って・・・?




爆豪side


俺の服を着たアイツの姿が頭から離れねぇ。
自室でさっさと頭から消去しようと眠れずにいると、隣の部屋の窓が開く音がした。

あいつも寝れねーんか、と考えながら俺も窓を開ける。
横から見たあいつの目元はまだ腫れてて痛々しい。
声をかけずにはいられなかった。


「おい」


声をかけるとすっとんきょんな声で反応する紬。
アホ面ではあるが、そんなとこも可愛いと思っちまってる。
俺も末期だなとか考えてると、「勝己も寝れないのか」と尋ねてきた。
誰のせいだと思ってやがる。

ここで悶々としてるのもうざってぇ。
思い切って紬を部屋に呼ぶことにした。
警戒心のねぇアイツは二つ返事で来やがった。

好きな奴の部屋ってフツー意識しちまうもんじゃねーんか?
まぁ警戒されるよりはマシか。



部屋に来たあいつは頬を赤めもじもじ突っ立ってる。
意識してんじゃねーか。何も考えずに来たんかコイツ。
隣に座るよう促すと、素直に従う紬。
その仕草にたまんなくなって、思わず手を広げる。
嫌がられるかと思ったが、恥ずかしくてって感じだったからそのまま抱きしめる。
やわらけぇ・・・。


自分の首を自分で締めてることに気づいた俺は誤魔化すようにあの事件の時の話をした。
この世に存在しちゃいけねぇ?人の心にズカスガ入ってきて存在感マシマシになっとるくせに勝手なこと言ってんじゃねぇ。

俺がどんだけお前に被害が行きにくいように動いてたかわかっとんのか?

そう言うとあいつはボロボロとまたみっともなく泣き出した。
普段底抜けに明るいアイツがどんだけ心細かったのか、そう考えると抱きしめる腕に力が入っちまう。



「俺ぁ・・・。お前の事、好きになっちまったみてーだ」




一人でつぶやく言葉に、返事はなかった。




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