【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】
第12章 一難去って・・・?
「おかえり!!心配したんだよ!?・・・って」
「ただいまー、あ、この子、今日うちに泊まるから!」
「え!?お、おおお!?女の子!?まさか勝己の・・・?」
「ちげーわ!」
『あ、あの・・・。猫宮紬です。不束者ですがよろしくお願いします』
「テメーもそのノリいい加減やめろ!!!」
爆豪家に着くやいなや騒がしくなる玄関。
出迎えたのは留守をしていた爆豪の父、勝だった。
「じゃあ、今日はこの部屋使ってね」
『何かすみません・・・』
「いいのいいの!何なら一週間くらいいてもいいのよ?」
『いやぁ、流石にそれは・・・。着替えとかもないですし』
「あ、それもそうか!じゃあ、これから夕飯にするから落ち着いたらリビングにいらっしゃいね」
『ありがとうございます』
通されたのは爆豪の隣の部屋。
使われている感じはさほど無いが、普段は光己の部屋として使われているようだ。
光己は部屋を出ようと紬に背を向けるが、進む気配がない。
『・・・?』
「ちょっと、いいかな」
『は、はい!』
光己は振り返りそう言うと、部屋の椅子に腰掛ける。
「勝己のこと、好きなの?」
『へ!?!?』
「いやぁ、冗談でも勝己にあんなこと言う女の子なんて見た事なかったからね。冗談だったら冗談でも全然いいんだけど」
『あっ・・・。すみません』
「謝らないでよ!・・・勝己、事情聴取が終わった後も大人しくてね、いつもと明らかに違ったから。紬ちゃんと話してるの見てちょっと安心したんだ」
『そうなんですか?その、勝己くん、拐われてる最中もとっても冷静で、強くて・・・私も助けてもらったくらいなので、大丈夫だと思いますけど・・・』
「勝己が!?助けた?」
『物理的と言うよりは、精神的にって感じですけど』
「へぇ〜・・・。そっかそっか!ふふっ。これからも勝己のこと、よろしくお願いします」
『えっ!?』
「じゃあ私先にリビング戻るね〜」
【バタン】
紬の話を聞いた光己は上機嫌で部屋を出て行った。
『これは・・・。勝己に聞かれたら殺されるかも』
勘違いをさせてしまって申し訳ないと言う気持ちと同時に、知った時の勝己のリアクションに恐る紬だった。