第2章 曇天
「土方さん送ってくださりありがとうございました!」
家の前につき土方にお礼を言うつばき
土「あぁ気にすんな。お前は俺等にとって妹みたいな存在なんだからほっとけねーよ」
そう言って頭を撫でてくれる土方
それに対してつばきは心がズキズキと傷む
「もー!昔っから土方さんと近藤さんは私のこと妹扱いですよね!総悟はバカやってくるし!」
笑いながら誤魔化すしかなかった。じゃないと泣いてしまいそうだったから
土「初めて会ったときは俺のこと怖がってたのにな!」
「ミツバ姉だって最初は怖そうな人って言ってましたもん!」
そう言ってミツバのことを口にしてしまったことを後悔した
土方が一瞬寂しそうな顔をしたのを見逃さなかった
なぜミツバ姉のこと口にしたんだろう…自分自身も苦しくなっただけだった
土「じゃあ俺は行くから戸締まりしっかりしろよ」
「土方さんも身体には気をつけて!」
つばきは大きく手を振った
雨の中消えていく土方の姿を見えなくなるまでつばきはずっと見つめていた