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椿の花言葉

第2章 曇天


「あ!私そろそろ上がりの時間なので帰る支度します!土方さんはゆっくりしていってください!」

そう言いパタパタと奥へ走っていった

まだ雨は止まないが傘もない

走って帰れば濡れても大丈夫だろうと思い店を出ようとしたら

土方が立っていた

土「つばき傘ないんだろ送ってく」

「え、なんでそのことを」

はて?と不思議そうにしているつばきに土方は

土「俺がここに来たときでけーひとり言が聞こえたもんでな」

土方にそう言われてつばきは恥ずかしくなり顔を隠した

「そ、そんなに声がでかかったですか!?」

土「たまたま聞こえただけだ。俺の耳はいいからよ」

ははっと笑い傘を広げる土方

その姿をみてつばきは土方は傘1つしか持ってないことに気づいた

送ると言ったけど傘2本持ってるとも言ってないしもしかして…もしかして!?

土「ほら行くぞ」

「あっ…!」

土方に手を捕まれ1つの傘に二人で入ることになった

「ひ、ひ、土方さん!悪いですよ!濡れますよ!」

驚きと恥ずかしさと感情が爆発しそうになった

土「あ?なんだ俺より銀髪のやつがよかったか?」

「へ?」とつばきは驚いた

土「冗談だ。お前が濡れなきゃいいだろ。それに江戸に来たばかりでまだ少し心配だからな」

「あ、ありがとうございます…!」

二人は雨の中1つの傘で一緒になりながら歩き出した

土方達が江戸に来た頃の話や真選組で起きた話やいろんな話を聞かせてくれた


嗚呼、、、この幸せが続けばいいのにな、、、

土方さんは今ミツバ姉を忘れて私を想ってくれたら、、、


そんなことも思ってしまった
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