第8章 喧嘩
「ありがとうございましたー!」
最後のお客さんをお見送りしお店を閉じる
女将さんにお疲れ様でしたと声をかけてお店を出て家に向かうが
ずっと土方と沖田のことが気になっていた
いきなり怒鳴り声が聞こえたと思ったら沖田が土方の胸ぐらを掴んでいて今にも殴りかかりそうな勢いだったあの光景
いつもの喧嘩とは違う二人の関係が本当に悪くなりそうと怖くなり
「私は総悟も土方さんも好きだから早くいつもの二人に戻ってね?」
と総沖田に伝えたが沖田は不満そうな顔していた
どうしたもんだか…と考えながら歩いていたら目の前にいる人にぶつかった
「わっ!す、すみません…!」
慌てて謝り顔を上げると沖田が立っていた
「そ、総悟…?」
沖「なんで疑問系なんでさァ。今日はその悪かった…。」
最後の一言は小さかったが謝罪だったことに驚くつばき
「もしかして明日雪でも降るのかな??」
沖「おい!人が謝ってんだから素直に受け止めやがれィ!」
「あはは!冗談!もういいよ謝ってくれてありがとう!」
沖田は少し顔を赤くしプイっと顔を背けつばきの手を引っ張った
沖「送ってやらァ」
その姿を見て安心したつばきだった