第6章 気持ち
土「気持ちは嬉しいが悪いな。つばきは俺にとって妹みたいで大切な家族のような存在なんだ」
そう告げるとつばきは今にも泣き出しそうな顔になった
本当は好きだと言って抱きしめてあげたかった
「ミツバ姉には勝てませんよね…」
つばきの口からミツバの名前が出てきた
そのミツバのことがまだ忘れられないのも事実だ
何度かつばきとミツバの話をされると
どうしても寂しさというものが出てくる
似ているからなのか余計に
好きだったからこそ伝えたかったことはたくさんあった
こんな俺を好いてくれてありがとうとも言いたかった
土「あいつはもういねーんだよ。比べるな」
その言葉はまるで自分にも言い聞かせてるみたいだった
ミツバを忘れたいわけじゃない
つばきを好きでいるのも確かだ
また失ったらどうする?自分が死んだら1人にさせてしまうぞ?
俺が幸せにしてあげることはできないのでは?
鬼の副長とも呼ばれているのに恋愛では臆病になっていた
土「わりぃな…。だけど俺も一緒に見れて嬉しかったぜ…。」
一人残された土方はつぶやいた
これでよかったんだと…