第7章 再会
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最後、オイカワさんがサーブを放ってからあっという間に日向くんの元へボールがきていた感覚だった。あんなに騒がしかった体育館はシンッ…と静まり返って、審判の笛の音だけがあたりに響いていた。
「鈴木さん、今日はありがとう」
『こ、こちらこそ!貴重な体験をさせていただきました、どうもありがとうございました!』
監督から握手を求められ、私は慌てて両手でその手を握った。
「また会おう」
『はい!』
また、という言葉に少しの迷いはあったが、今日この体育館で感じた熱と興奮に浮かされて、ついそのまま素直に答えてしまった。