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【HQ】初恋に溺れて息ができない【影山飛雄】

第7章 再会


『あの人、サーブ…ですか?』

「うん、あれはピンチサーバーといって、サーブをきっちり決めて欲しい時や試合の流れを変えたい時に代えるんだ。及川のサーブは強力だからね」


ピッと空中に放り投げられたボールはとても高い。その高さへの助走を軽やかにきって、グンッと勢いよく飛び上がった。


『…高い』




ドゴォン


効果音をつけるならばそんな音。
激しく放たれたそのボールは瞬く間にツッキーの腕で弾けて体育館の2階手すりまで跳ね上がった。



このサーブ…見覚えがある。たしか、中学の時に1度だけ飛雄に頼まれて体育館の下の隙間からビデオを回したことがあった。あの時のあの人がオイカワさんだったのか。



…でもそれだけじゃない、オイカワさんという名前を他でも聞いたことがあったんだけど、あれはなんだったのだろうか。


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