第7章 再会
…運命?
この人、初対面で突然何を言い出してるんだろう。もう一度会えるなんて…って、この人の記憶なんて私にはまるでないのに。
「こっのクソ川!!登場早々ナンパしてんじゃねえ!!」
1番さんがドドドドとこちらに来たかと思うと、思いっきりこの人のお尻を蹴り飛ばした。
「あべしっ!!」
「大丈夫か?」
『は、はい…ありがとうございます』
「…いった〜!岩ちゃん最低!俺一応病院帰りなんですけど!」
「知るかボゲェ!」
「って…そんなことより岩ちゃん!見てよ、この子!!!」
「あ?」
「覚えてるでしょ!?俺がずっと会いたいって言ってた子!!」
「は?…それってお前、あの決勝の?」
「そう!トビオちゃんたちの代の決勝戦で俺が観客席でぶつかった子!」
「はぁ!?嘘だろ!?」
「嘘じゃないよ、涙がダイヤの超可愛い子!」
「…ってことは、こいつが」
「北一バレー部の七不思議、グラさんの正体です!!」
「「え゛ぇっ!?!?」」
1番さんと金田一くんから今日一とも取れる驚きの声が上がった。