第7章 再会
キュッキュッと、背後からシューズの鳴る音がした。
「あらら〜、ピンチじゃないですか」
「……アップは?」
「バッチリです!」
その元気な声に思わず振り返ると、背が高くて爽やかな顔立ちの少女漫画に出てきそうな人が立っていた。
「ん?」
『あ、どうも』
「どう……………………あーっ!!!!」
『!?』
突然大きな声を上げたその人は、私の隣の空いたパイプ椅子を長い足でヒョイと飛び越えて目の前にやってきた。そして、私の座るパイプ椅子の背もたれにガッと手を置いて至近距離で見つめられる。
『……っ、』
ギャーーーー!!!!!
割れんばかりの悲鳴に私の心臓も悲鳴を上げていた。なになになになに!?そして近い!!!
「……やっぱりそうだ」
『な…なにがですか?』
「まさか、もう一度会えるなんてさ…俺たち、運命かも」