第7章 再会
私がベンチへ行くと、青城メンバーは「しゃーす」と勢いよく頭を下げた。
『烏野高校の鈴木です、よろしくお願いします』
「うん、じゃあよろしくお願いしますね」
『はい』
「烏野高校の鈴木サン」
『あっ』
そうじゃん、こっち国見くんいるじゃん。
勢いで来てしまったからすっかり忘れてた。
「そんな、俺がいるの忘れてたみたいな顔…っ」
『い、勢いで来ちゃったからさ、笑わないで!』
「お前たち知り合いなのか?」
監督が私たちを不思議そうに見た。
『はい、私も北川第一だったので』
「「「「北川第一ィ!?!?」」」」
声が聞こえた方を向くと、烏野メンバーが驚いた顔でこちらを見ていた。
「鈴木さん、北川第一だったの!?」
『あ、はい』
「だったらお前!なんで余計に知らねえんだよ!」
「あだっ」
飛雄が田中さんにバシッと叩かれていた。
「なんで同じ学校の人らが知らないのさ?」
『あっ…実は私、マネージャーではなくて今日は成り行きで見学に来ていたんです。烏野の皆さんもほとんどが初対面で…。でも、今日は皆さんのことしっかりとサポートさせていただきますので、よろしくお願いします!』
「おい、花巻松川矢巾、鼻の下伸びてる」
「「「女子マネの威力マジパネェ!」」」
その後、私は国見くんからタオルと飲み物の位置を教えてもらった。
そして、
「俺のこと、ちゃんと見ててね」
と、私の肩を叩いてコートへ向かった。