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【HQ】初恋に溺れて息ができない【影山飛雄】

第5章 第二体育館の烏たち


影山 side

先生の話が終わって練習に取り掛かろうというとき、マネージャーの先輩が何かを口にした。


「……練習試合」

「ん?清水どうかしたの?」

「実はマネージャーの入部届、今年も1枚もなくて」

「ああ…たしかにこれまで練習試合とかあんまなかったからなんとかなってたけど、練習試合ってなると清水の負担もデカいよな」


「みんなのクラスに、どの部活にも入っていない子っていないかな?」


まだまともに話してねえし…誰がどの部活に入ってるとか全く知らねえな。

「でも練習試合まではすぐだし、教えてる時間もないだろ?とりあえずの手伝いくらいだとしてもある程度バレー分かる子の方が…」

「スガ、さすがにそれは贅沢だろ」


「あっ!」

隣の日向が突然でかい声を上げた。

「なんだ、日向!心当たりでもあるのか!?」

「鈴木さんは!?」



「……は、」



俺は急いで手を口に当てた。
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