第24章 春高一次予選開始!
私が応援席に着くと、そこには昨日お会いした烏養前監督の姿があった。
『烏養監督、こんにちは!』
「おう……ん?お前マネージャーだろ?なんでそんなに汗だくだ?」
『あ、えっと』
「烏養先生、この子さっきまでみんなに混ざって練習してたんだよ!俺も最初は目を疑ったが」
「ほう?」
「こんなちっこい体でとんでもねぇサーブ打つもんだから、相手チームも度肝を抜かれてたよ」
『いや!そんな』
「そりゃスゲー、繋心の言ってたことは嘘じゃねえんだな」
ピーッ
試合開始の笛が鳴った。
最初のサーバーは旭先輩だ。
キュッ…
ズドンッ
初っ端から決まったサービスエース。
みんなの表情が、一気に引き締まった。