• テキストサイズ

【HQ】初恋に溺れて息ができない【影山飛雄】

第24章 春高一次予選開始!


初戦の対戦相手は、扇南高校。

早速相手メンバーとバチバチと視線の火花を散らす田中先輩に、私と日向くんはヒィ!と声を上げた。


「扇南って、ヤンキーみたいなヤツばっかっスね」

「お前が言うか、その顔ヤメロ」



公式ウォームアップ開始の笛が鳴る。


「ボーズとかマジダセぇしマジ」


そんな声が相手コートから聞こえてくると、田中先輩は菩薩のようにスンッとした顔でとんでもない威力のスパイクを放った。

その後もみんなのスパイクの威力は増すばかり。周囲からは烏野の攻撃力に対する賞賛の声が上がっていた。

これはスパイクが決まる感覚を掴むために行っているそうで、レシーブは入っていなかった。なので私は西谷先輩との対人パスでアップに参加していた。マネージャーのアップ参加は、公式練習であれば問題がないと武田先生が事前に確認をしてくれていたようだ。


「鈴木、もっと強く打って来い!」

『はい!』


公式ウォームアップ最後はサーブ練。これには西谷先輩もレシーバーとして参加していた。これまではレシーバーとして参加していた私だが、最近はすっかりサーバーとして加わっていた。私がサーブトスを上げると、澤村先輩と西谷先輩の目がギラッと光った。




ドガッ




トッ…



私のサーブは綺麗に西谷先輩に拾われた。私が悔しそうな顔で近くのボールを拾うと、ツッキーに「鈴木はどこを目指してるの」と笑われた。


公式ウォームアップが終了し、みんなは一旦整列をした。




そこからみんながベンチに戻ってくる。




『応援してます!頑張ってくださいね!』

「「「おう!」」」



私は潔子先輩にハイタッチをして、体育館を出た。



/ 642ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp