第24章 春高一次予選開始!
すると、仁花ちゃんがお腹を押さえてカタカタと震えだした。
『仁花ちゃん?』
「いよ、よいよいよ…こ、公式戦すか…きっききんちょ、緊張してきた…」
「仁花ちゃんには初めての大会だもんね」
「あっす…」
「私には、最後だ」
「『!』」
3年生を見つめる潔子先輩の言葉に、私と仁花ちゃんは一斉に目を向けた。
「!…ごめんごめんごめん、涙目にならないで」
「な、泣いてないっす!蚊が入っただけっす!」
「蚊が!?」
『潔子先輩、』
「うん?」
『私、少しでも長く一緒にマネージャーやりたいです』
「美里ちゃん…」
『3年生のバレー、もっとずっと見ていたいです』
「……私もだよ」
『みんなが100%の力を出せるように、私たち3人も一緒に戦いましょうね!』
「「うん!」」