第23章 止まり木
月島 side
第3体育館に集合と言われたのにそこに3人の姿はなかった。もう風呂入って寝ようかな。
「…で、赤葦は鈴木さんのことが好きなわけ?」
「まぁ…それは、って月島?早かったね」
なに、今の会話。
眉毛がピクリと動く。
「……そちらが遅かったんですよね?」
僕の顔を見て黒尾さんがニヤッと笑った。
「ツッキー、実はね?鈴木さんをここに連れてこようと思ったんだけど、お宅のセッターくんに止められちゃってさ」
「影山が?」
「そそ、コイツは俺のなんで行かせらんないです!って」
「…は?」
「ちょっと黒尾さん、盛りすぎですよ。でも、行かせられないって言われたのはホント」
あの影山がそんなことを?…でも、それより今気になるのは赤葦さんのことだ。
「へぇ……で、赤葦さんは鈴木を影山のところに置いてここに来ちゃったんですか?」
「え?」
「話してたじゃないですか、好きだって」
すると、赤葦さんは驚いたように僕を見た。