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【HQ】初恋に溺れて息ができない【影山飛雄】

第22章 初めての東京遠征


次の日から、部活後の自主練は第1体育館も使用させてもらえることになった。主に第2体育館ではサーブ練習を、第1体育館ではシンクロ攻撃のタイミングと飛雄のトス練習をそれぞれ行っている。

普段ならサーブを打ってくれと西谷先輩から声を掛けられるのに、最近は第2体育館でトスの練習をしていると聞いた。

日向くんは烏養前監督の元で特訓をしているみたいだし、山口くんは嶋田さんのところでサーブを教わっているらしい。


みんなから、もう負けたくないという強い意志がひしひしと伝わってくる。





「鈴木さん」

『はい』



飛雄の真上にボールを投げると、鋭く回転の掛かったトスが放たれた。烏養コーチの言ったように、スパイカーの最高打点で勢いを殺すトスだ。ペットボトルを目印に置いて、そこを狙う。



タンッ




ボールの落下点はペットボトル2本分先だった。





勢いよく舌打ちした飛雄に、近くにいた仁花ちゃんが震える。






「フーッ………次」

『はい』






この日も、何度も何度も練習を繰り返した。
まだまだ長い道のりになりそうだ。



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