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【HQ】初恋に溺れて息ができない【影山飛雄】

第22章 初めての東京遠征


「あっ…おい、こっちくる」
「え!まじ…やば!」


『森然高校のみなさんはじめまして。私は烏野高校マネージャーの鈴木です。この試合の審判をさせていただきますので、よろしくお願いいたします』


「はっ…はい!ありがとう、ございます…」
「よろしくっス…!」
「あ…あの、テーピングしてくれるって話は本当スか?」

『はい、まだまだ勉強中ですが…練習させていただけたら嬉しいです』


「「「やったー!」」」


『?』




「なにがやったーなのよ」

「あっ…」


『こんにちは、烏野マネージャーの鈴木です!』

「鈴木さんはじめまして、森然マネの大滝です。よろしくね」

『大滝さん、よろしくお願いします!』

「審判も出来るんだ、すごいね」

『いえ!審判も勉強中なので、こういう機会をいただけて本当にありがたいです。それではよろしくお願いいたします!』

「はーい、よろしくお願いします!」









ピピーッ



試合は21-25で烏野が勝利した。



9セット目にして初勝利、他校からは飛雄と日向くんの速攻に驚く声が上がっていた。




「はい今日はここまで、お疲れ様」


「「「お疲れっシター!!」」」







外はすっかり真っ暗だ。
私たちは寝泊まりする教室まで話しながら歩いていた。


「マネージャーはみんな同じ教室なんだって!」

『そうなんだ、何だかわくわくするね!』

「うん!」

「あと、ご飯は食堂の人が作ってくれるみたいで配膳の当番だけ順番で担当することになったよ。私たちは明日の朝ね」

『わかりました!』




教室に着いて荷物を置いた私たちは、夕飯を食べてからお風呂に入った。消灯まではまだしばらくある。最後の試合の様子をノートに纏めようとバッグを漁るけど一向にノートが見つからない。

もしかして家に忘れてきた…?自分のうっかり具合にガクッと肩を落としていると、ポケットでスマホが震えた。



〈ノート持ってきてやったの忘れてたけど必要か?〉



『……さすがすぎる!』


「美里ちゃん?」

『あ!仁花ちゃん、私ちょっと出てくるね!』

「うん?わかった、行ってらっしゃい」

『行ってきます!』




《とても助かります飛雄様!2階の自販機のところによろしくお願いします!》

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