第21章 影に隠した秘密
影山 side
『えっと、ここにボタンあるのわかりますか?』
「え、ある…けど?」
『日向くん押してみる?』
日向は俺の顔を恐る恐る見た。
「なんだよ、押しゃいいだろうが」
「だっ、だってなんか怖いじゃんかよぉ!」
「うっせえな、なんともねえよ」
「じゃあ…押しますよ!?」
日向がグッとボタンを押すと部屋を区切っていた壁が開いていった。
「わっ、な、なんだ!?」
「なにこれ!?」
「なあ影山!俺なんか壊しちゃった!?」
「えっ…向こうも部屋!?」
「ほんとだ…なんか、女の子の…」
美里は壁が開いた先の部屋へ移動した。
『はい、こっち側が私の部屋です』